三月末に、三ヶ月ほど働いた中国人予備校のアルバイトを首になった。
首になる、という事は初めてだったが、窓のない密室で六時間パソコンの前に座っているというデスクワークが辛過ぎて、長くは勤まらないだろうと思っていた事に加え、最近の私は経験そのものが何でも面白く、失敗しても、悲しくなっても、物事が動いている、その変化そのものの一つ一つが面白く感じられ、首になって喜んだ上、面白がってしまった。もう会社には戻れないだろうなあ、という事には薄々勘付いている。
学校を出て最初に就職した編集プロダクションを二年半程で辞め、その後はどこに行っても腰掛け気分が拭えず色んな仕事を転々として来たが、無職になるたびお金がなくなるという恐怖と、みんなが働いている時に働いていない自分の浮いた感じにどうしようもない居たたまれなさと焦りを感じて必死に仕事を探す、という事を繰り返して来たが、再び無職になったいま、私は落ち着いている。この無職という状態の自分を観察していると色々と面白い。焦る気持ちに振り回されるのではなく、何に焦りどう振り回されているのかじっとよく見るようにする。どうやら無職にも成長があるらしい。これからこの無職が続く間、感じた事をいくつか書きとめて行ってみようと思う。もうちょっと早く始めておけばよかった。
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